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雑感:仏教美術をのぞいてみる 1

自分には仏教美術は予備知識が必要、と思われたので、石濱裕美子先生の講座「チベット-天空の仏教美術」を聞いてから「聖地チベット展」を見にいってきました。






「チベット-天空の仏教美術」

1回目はチベットの歴史
2回目は曼荼羅と仏像と儀礼の関係
3回目は主に清時代の中国とチベットの関係


 1、3回目は、以前に講演などで聞いたこととかぶっていたので、復習&頭の整理整頓。
その話の合間にはさまれる、ちょっとしたコメントがありがたい。

「文殊菩薩は経典と剣を持ってるんですよー」
「仏像に手や顔がたくさんあるのは、覚った状態を表現するため。別にそういう姿形をしているというわけではないんですよー」

 そうですか! 実は、少しばかりそう思ってました。
 そして、2回目にはカーラチャクラの曼荼羅や灌頂儀礼の解説を聞けたことが一番の収穫でした。(でも、やっぱりわからないことが多い。メモが間違っていたらすみません)


・灌頂は、師が弟子に本尊の力を授ける儀礼。
 通過儀礼ともいえる(だめな人間が知恵と慈悲を父母にして生まれ変わる)
 灌頂は入学式のようなもので、受けるだけではなく、その後修行しなければいけない。

・儀礼は段階になっていて、
 身体→言葉→意識 という順で浄化されていき、仏に会う備えをする。

・この儀礼の際に、曼荼羅は仏の力の集約点として作られる。
 スメール山の上の仏の宮殿を上から見た図で、覚りの境地を示している。

(細かい説明は省きますが)法具や曼荼羅の位置には象徴的な意味がある。その意味を知ることが大事。仏像も「美しい」とか「立派である」よりも「何をあらわしているか」が大切。


 また、教えは師子相伝で(何の教えか忘れてしまいましたが)、お釈迦様以降、誰が誰に教え、それを誰に教え……という系譜も同時に受け継がれているのだそうです(しかも、暗記で)。
 経典という形だけではなく、目に見えないものも大切なんですね。でも、千年後の仏教徒は覚えることが増えて大変そう(笑)。

 展覧会を見るにあたっての話をざっくり言うと。


・仏教の世界観と仏像、儀礼、曼荼羅は互いに関連している。
 それを知った上で、仏像なり法具なりを見ることが大事。

・中国の歴代王朝(元、明、清)がどのような理念を持っていたか。
 チベットは周辺地域からはどのように捉えられていたのか。
 当時の考え方で歴史を見るべき。現代の価値観で歴史を切り取って理解しようとしてはいけない。


 と、いつもながらの鋭い言葉を、いつものマシンガントークで語っていただきました。面白かった!


 余談で興味を惹かれたことは。
 出品作品にチベットと中国の関係を示すものが多いことについて。
   ↓
 入手経路も理由のひとつではないか。
 文革時も、ポタラ宮や故宮の奥の方は略奪をまぬがれている(第3回では「殺 劫(シャ-チェ) チベットの文化大革命」の紹介とともに文革についてのお話も)。
 そこには、チベットと中国皇帝の関係を示すものが大事にしまわれていたので、当然そういうものが多く出品されることになる。……らしい。

なお、近々、上野で石濱先生の講演(無料)があります。
      ↓
11/28(土) チベット芸術フォーラム にて
「チベット仏教の仏と聖者たち」
東京都美術館(1F講堂)13:45開場



 しかし、「仏像を美しいか否かで見るな」とは言われましたが、講義三回程度のつけ焼き刃で理解できるものでもない。
 ともあれ、まっさらな気分で展覧会へ行くことにしました。

2へ続きます)
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  1. 2009/11/18(水) 22:29:22|
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