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モンゴルの至宝展

「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」(~4/11)見てきました。
http://www.mongolten.com/

彼らは小刀といっしょにマイ箸を持ち歩いたらしい。面白いです。






「至宝」展だけに装飾品が多かったけれど、乳茶入れ、移動式ゲルなど遊牧生活の日用品も見られて楽しかったです。
馬具や帯飾り、佩剣もすばらしい。
馬具の説明では、パーツが足りない部分は図で補うなどしてあって、全体を思い描きやすいようになっていました。
このような生活用品をもっとたくさん見たかったです。

装飾品で印象的だったのは、鮮卑の、鹿の頭をかたどった黄金の細工物。まさに息をのむほど美しい。
立派な角をもつ鹿のモチーフはもっと後の時代の展示品(冠や石画、王座)にも使われていました。

ただ、鮮卑や匈奴の文化と、モンゴル帝国以降の文化をひとつながりに紹介されるのは、何となく違和感があります(このあたり勉強不足なのですが)。
同じ遊牧系民族だけれど、時代も離れているし、直接には関係ないのでは?
「江戸の美・徳川家の財宝展」を見にいったら、導入部が室町幕府のお宝だった、みたいな感じ?

民族衣装が予想以上に充実。部族ごとに異なる服が紹介されていました。
民族衣装は、この手の展覧会ではすみっこに追いやられることが多いので嬉しい。
ただし、女性の衣装を見せているのに、男性の服がないのが物足りないです。民族衣装は男女の対で見ないと。
女性の服の横に置くべきはシャーマンの衣装ではないだろう! とじれったく思いました。

シャーマンといえば、宗教観がまったくないのも不思議でした。
仏像も展示、シャーマンの衣装も展示してありますが、生活の中でどんな位置づけであったのかがまったくわかりません。
ドゥンチェンは馬頭琴やヤトガ(筝)と並べて展示。音が出るものとしか認識されてないらしい。「チベット仏教の法要で使うクラリオン」と説明されて、名前すら(モンゴル語でなんというかわかりませんが)書かれていなかったのでした。

展示全体を見てみると。
すばらしい展示品も多いのですが、背景の文化や歴史、生活が見えにくいところがもの足りなかった。
多分、扱われている範囲が広すぎるのだろうな、と思います。
紀元前4Cから清代――なぜこれほど長い時代を扱う必要があったのか。展覧会名どおりに、チンギス・ハーンの時代だけで十分だったのでは?
各時代に興亡した民族は、歴史も生活文化も違うのですから、区別してそれぞれをじっくりと見たかったです。

展示品の選別も妙な気がしました。
清代の皇女が内モンゴルに嫁いだ時の嫁入り道具がなぜこの展覧会にあるのか?
また、精緻な細工もあれば、「これは作りかけではないの?」と思うものもあって、美術展としても半端な印象です。

また、解説などの人名・地名が漢字で書かれているのも気になりました。
中国にはカタカナがないから「成吉思汗」と書くのでしょうが、なぜ日本でそうするのでしょうか。
モンゴル語をしゃべっていた人たちの文化なのだから、カナカナ表記でよいのでは?

文句ばかり言うようですみません。
個々の展示品は素晴しかったので、もっと遊牧文化を満喫できたらよかった、と思ってしまいました。


満喫のかわりに満腹を。
展覧会のあとに行ったモンゴル料理。おいしかったです。
mon_niku.jpg



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  1. 2010/03/20(土) 18:50:02|
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