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「西域 探検の世紀」

(岩波新書) 金子民雄 著


西域探検の世紀 (岩波新書)西域探検の世紀 (岩波新書)
(2002/03)
金子 民雄

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19~20世紀初頭の西域は西洋世界からの探検隊が活躍する場であり、インドの富を求めて南下するロシアとイギリスがぶつかる係争地ともなっていた。そこでは銃火を交えることこそなかったが、情報・外交戦がおこなわれ、探検隊の調査は高度な情報収集作業でもあった。そこへ、アジアの新興国である日本が参入した――西本願寺による西域探検隊の派遣である。彼らに政治的な意図はあったのか、それとも純粋に学術的な調査隊であったのか。

序章 ラホール博物館―キプリングの「キム」―
第一章 情報戦の幕開け
第二章 西域発掘競争
第三章 西本願寺 西域探検隊
第四章 西本願寺 第二次探検
第五章 探検時代の終わり―西本願寺第三次調査隊―
終章 グレイトゲームに終わりはない


 「楼蘭」「莫高窟」といえばシルクロード。TV番組のテーマ曲しか知らなかったので、政治と考古学調査が関係ある、ということが意外で面白かったです。歴史を無味乾燥に語りたくないという著者の考えから、当時ヨーロッパでブームになった小説をからめて西域を語られています。また、探検家が残した手紙や紀行文を参照しながらの文章は明解で、読んでいて気持ちいいです

 日本の近代史に明るくないので、当時の日本に、アジア大陸のこんなに奥まで「大日本帝国」にする意思があったのか、なかったのか。想像もつきません。でも、当時の西域は緊張した地域であり、純粋に学術目的の調査隊であっても、それを信じてもらえる時代ではなかった、ということはわかりました。

 大国の進攻という構図は昔も今も続いている(昔は鉱物資源や油田が目的ではなかったのかもしれませんが)。
 そこに争いがある限り、どんな現地調査も色メガネで見られるしかない。調査したいところへ行けない、なんて事態もあったはず。悔しがった人もいれば……もちろん冷や汗かいた人もいたのでしょう。 (2003/8/19読了)
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  1. 2008/07/13(日) 18:07:13|
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