チベット 本の苑

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「チベット」

(創元社) F・ポマレ 著  今枝由郎 監修  後藤淳一 訳


チベット (「知の再発見」双書)チベット (「知の再発見」双書)
(2003/12)
フランソワーズ ポマレ今枝 由郎

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フランス人の研究者によるチベットの文化と歴史、2002年現在のチベットを取り巻く政治情勢など、幅広い内容をまとめた入門書的解説書。チベットとは、チベット人とは。語られる観点によって異なる定義を持つ言葉の解説から始まり、7世紀の仏教伝来以前の文化の説明、その後の仏教の波及とそれが政治と結びついていった歴史が、前半にまとめられている。後半は、西洋がチベットとどのように関わってきたかについて。古くはギリシャの歴史家ヘロドトスの記述から19世紀の中央アジアをめぐる西欧列強の抗争まで。最終章では中国への併合の経緯と現代の状況について。


 監修者による序文にあるように、幅広い事柄がわかりやすく書かれており、写真や資料図も多くて手にとりやすい、まさに入門書でした。参考文献のいくつかは読んだことがあったので、それらを頭の中でまとめなおすことができました。どう考えてもこっちを先に読めばよかったです(涙)。
 仏教伝来以前の歴史については、神話の紹介、という形でしか読んだことがなかったので、その世界観が要約されていたのが助かりました。また、18~19世紀の清との複雑な外交関係は、清側の見方も調べてみたいと思いました。しかし、漢字が苦手です(苦)。

 西洋人によるチベット探求をとりあげた章は興味深かったです。金や麝香といった富の宝庫として、あるいは野蛮な風習の未開の地として伝えられた国が、やがて東西交流が下火になるにつれて(西洋において)忘れられていく歴史には不思議な気分にさせられました。

 ただ、現代の政治問題に関しては、チベット視点しか書かれていないことが物足りなかったです。中国側からの見方を書かないのは公平ではないと思うので。前半がとてもわかり易くまとめられていると思ったので、もったいない気がしました。

 探検家スウェン・ヘディンによるスケッチや巻末に紹介されているチベットの詩人の作品は何とも美しいです。(2006/10/1読了
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  1. 2008/04/20(日) 16:53:40|
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