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バター茶をどうぞ

  (文英堂)
バター茶をどうぞ―蓮華の国のチベットからバター茶をどうぞ―蓮華の国のチベットから
(2001/10)
渡辺 一枝クンサン‐ハモ

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「チベット人の普通の暮らしを知って欲しい」――そんな願いからうまれたフォトエッセイ。表情ゆたかなチベット高原の風景と人々の笑顔、町の様子などの写真と、日常生活をこまやかにつづった文章で構成された1冊。

1章 どこいくの?
2章 ところ変われば、家変わる
3章 神話の時代から現代へ
4章 一日一年、褻の日・晴れの日
5章 僧院生活
6章 おしゃれなチベット人
7章 誕生・結婚・お葬式
8章 バター茶をどうぞ
9章 子どもの情景


 1章では、チベットの自然環境とチベット人の自然観を紹介。
 2章以降では人々の日常生活を紹介しています。牧畜民と農民(半農半牧生活もふくめ)、町の人、僧侶……とそれぞれの暮らしぶりを詳しく紹介。また、各地方の伝統の民族衣装や髪型、アクセサリー好きぶりも書かれています。
 最終章ではチベット本土の現状(2001年現在)について、1949年の“解放”以降を知りたい読者のためには巻末に参考文献が紹介されています。

 8章では食べ物について書かれています。バター茶、ツァンパ談義が楽しい。

「ツァンパほど力になる食べ物はないさ。毎日、米の飯なんか食べてたら仕事にならないよ」

 特に朝は絶対ツァンパ! と文中のツェリンさんは言い切ってます。日本人と逆だ。でも、言い方が同じなところが面白いですね。バター茶、トゥクパ(うどん)、ショコカッツァ(じゃが芋料理)のレシピが載っています。モモのレシピも欲しかったです。

 私が特に印象的だと思ったのは、僧院での子供の教育についての一節。
 一般の学校教育とは異なり、僧院では経典の素読と暗誦に重点がおかれている、と書かれています。リズムに乗って経典を読み上げ、文字を見なくても自然に口をついて出てくるほど繰り返して覚える、とのこと。

「大人が生涯かけても理解しきれない仏教の真理を身に染み込ませ、やがてある日、そのうちの一節でもスーっと心にとけてわかっていくとすれば、それこそが真の文化の継承と言えるでしょう」


 数年ぶりに読み返したのですが。これまで紹介してきた中で、「チベットのことを初めて知った」という人に一番薦めやすい一冊だと思います。
 理由は、ひとつには1949年以降の現代史にあえて触れていないところ。
 前書きに「チベット人の普通の暮らしを知って」とあるように、著者お二人は不幸な出来事より先に伝えたい風景があったのではないかと感じました。
 つらすぎる事実に、まず拒否反応を示す人は多い。そんな人にも伝わる言葉で書かれています。

 もうひとつは、仏教について。チベット人の生活にどのように仏教がしみこんでいるのか、人々の目を通して語られているので、宗教色に抵抗感を抱く人にも読みやすいと思います。

 どのページを開いても、温もりのある写真と穏やかな言葉にあふれた素敵な本でした。(2003/8/17読了 2008/10/23再読)
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  1. 2008/11/02(日) 21:43:55|
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