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雑感:仏教をちょっとのぞいてみる 6

 朝から図書館へ出かけましたが、目あてのものはすべて貸出&予約中。敗退。
しばらく街中をうろついた後、「さて、何時かしら」と時計を見たら、AM9:45。そんなわけはないだろう、電池切れ。見れば携帯電話も電池切れ。

 あわてて渋谷東急の時計売場へ駆け込んだ……つもりが店内で迷子になる。その後、コーヒーと軽食を求めて身の置きどころのない渋谷センター街を放浪。その後、渋谷東急内でふたたび迷う……。

 そして、よろよろと教室の席につくとまもなく授業開始。
 石濱先生の「今日はね。乾隆帝です」と語尾にハートがつくような語りを聞く。

 ああ、いつもどおりだ、と思ってようやくほっとしました。


「チベット仏教世界の歴史的展開」 第五回「最強の施主・乾隆帝とチベット仏教」

・ダライラマの施主の座はモンゴルから清へ移った。
 清は元朝にならって「仏教にもとづく政治」を国是とし、ダライラマ五世をはじめ高僧を招聘した。
・周囲を漢、朝鮮、モンゴル民族に囲まれた少数民族であった満州人は、他民族の文化を尊重しながら支配した。
 清は第六代乾隆帝の頃に最盛期を迎える。
・乾隆帝はチベット仏教に傾倒。パクパとフビライの関係をなぞるように灌頂を受ける。
 その他、チベット仏教寺の建立したり、自らを文殊菩薩、転輪聖王にあらわした肖像画を描かせている。


 今回は少し時間が戻って、ヌルハチから始まりました。
 モンゴルから満州人へチベット仏教が伝わる。
      ↓
 清と国名をあらためたホンタイジ
      ↓
 ダライラマ五世を北京へ招聘した順治帝、と写真や地図を見せてもらいながら進み、
      ↓
 康煕帝、雍正帝は前回のモンゴルの話の時に出てきました。
 (ダライラマ七世を即位させるために、ラサに軍隊を送った皇帝でした)
      ↓
 そして、今回は乾隆帝。

 チベット仏教マニア、だったらしいです。
 自分の墓にチベット語のお経を彫りこませ、武具にもお経(だったかな?)を書き込み、「まるでテーマパークのように」チベット様式のお寺を作ってしまう。

 今回もまたたくさんの写真を見せていただきましたが、肖像画が一番面白かったです。
 西洋絵画で、宗教画に自分(スポンサー)の肖像を描き込ませるというのは見たことがありました(キリスト降誕の場面なら、自分の顔で東方三博士を描けと注文する、など)。でも、それより強力ですね。文殊菩薩そのものですから。
 ここまで仏教に心酔し、その仏教王としての力を認めた遊牧民族が戦わずして配下に下ったひには「もっとお寺を!」と思うのも当然でしょう。本人はものすごく幸せだったろうなあ、と想像しました。

 また、興味深かったのは、乾隆帝がモンゴル人、チベット人に対しては文殊菩薩でもあり転輪聖王でもある者として、漢人に対しては儒教の皇帝としての顔を見せた、ということ。伝えようとする相手の考え方に合わせて、自分の姿を変えてみせたということなんですね。
 肖像画も、講義で見せていただいたのは法輪&剣&経典を持つ仏画形式のものでしたが、Wikiで検索したら武装して馬に乗った絵(油絵?)もありました。これは、誰に向けてのメッセージだったんだろう。

 授業の最後には、チベット仏教世界の歴史を勉強する上で注意するべきことを説明いただきました。
「ナショナリズム(モンゴルの、あるいは中華思想)や社会主義の偏見にとらわれてはいけない」とのこと。
 現代の思想で過去を評価・断罪することは無意味であるし、ナショナリズムはいうまでもない、ということで。
 そうしてみると、確かに今の日本は度が過ぎなくて、研究者の方にはいい国なのでしょうね。
(ふと、トフティ・テュニヤズさんのことを思い出しました。釈放はされたらしいですけど)


 ふと、ものすごく素朴な疑問が湧いたのですが。
 高校の教科書では「中国・清朝」とか「元(中国)」とか書かれていたと思うのですが、これって何か違いますよね??

 私は、「出身地の異なる王が入れ替わり立ち替わりして『中国』を治めていた」という印象を漠然と抱いていましたが、それはおかしいような。
 だって、言葉も文字も宗教も違えば、それは異なる国なのでは(国、という言葉の意味が現代とは違うのかもしれませんが)。

 あるいは、あの辺り一帯をひとまとめに統べる『中国』というイメージが古来あって、それをいろんな民族が自負した、という感じなんでしょうか。少なくとも、現代の中華民国、中華人民共和国の略称「中国」と、完全なイコールで結べるものではない……ですよね。

 何だか、素朴すぎな疑問。

 歴代皇帝を検索していたら、こんな可愛いものを見つけてしまいました。
 モデルは乾隆帝、キッチン用品「チンファミリー」シリーズ、だそうです。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2572691/3814054
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  1. 2009/02/22(日) 20:54:00|
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