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雑感:どんづまり読書

 今週は冷房にやられて、体調は低空飛行。
 おかげで何も読み終わらなかったので、少し前に読んで、釈然としなかった本のお話です。
 
 しばらく前から「チベットだけではなく、中国の歴史も知りたいな~」と思っていまして。

 まあ、範囲が広いので、概要というか流れだけで充分なのですが、何せ漢字を見ると頭痛がする。漢字は大嫌いです。こうなると、内容の難易度云々よりも「興味を持てるか」が問題。

 それなら、小説から入れば少しは楽しいんじゃないか、と思って選んだのが、この2冊。





介子推 (講談社文庫)介子推 (講談社文庫)
(1998/05)
宮城谷 昌光

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仁徳篤く、天地が認める君主に仕えたいと願う青年・介推は山霊から神力のある棒を授けられる。その棒術でもって流浪の人生を送る晋の公子・重耳を守り、仕える。中国の春秋時代の覇者・重耳と、それを支えた従臣たちを描いた歴史小説。

  前半は面白かったです。清廉潔白、澄んだ志をもつ人物として描かれる介推は青年時代には魅力ありました。でも、この人物がそのまま中年を迎えて、同じように魅力的かといわれると……どうも私は馴染めませんでした。

 志を貫く、というのは良いのですが、それ以外の視点が介推の中に生まれていない(ようにみえる)のがその原因だと。
 思い込みで行動したあげく、その若さで(40代くらい?)世の中を放り出して、山へ隠遁かい。世間に返すものは何も無いのか?

 あとがきによれば、この人、後世の民衆には受けがいいらしいのですが、神として祀り上げたくなるほどの気持ちがわからない。歴史物語をこう読んではいけない?
 それに「君主より親を大事にする」という思想とこの物語展開が、何故両立するのか、私にはよくわかりませんでした。


華栄の丘 (文春文庫)華栄の丘 (文春文庫)
(2003/03)
宮城谷 昌光

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争いを好まず天を畏れ、道を守って君主に仕え、ついに大国晋と楚の和睦を成した――宋の宰相、華元の生涯を描く歴史小説。

 国同士の関係とか山のような漢字など、ちょっとハードルは高かったけれど、面白かったです。
 策によって無用の争いを避けようとする慎重さと、ここぞという時には敵地に単身乗り込むような大胆さが同居する人物像が魅力的です。私は「介子推」よりもこちらが好きです。

「食べ物の恨みは怖い」というべきエピソードには驚いた。肉を食べさせなかったために部下に裏切られ、敵に売り渡されてしまうって……本当にこんなことがあったのだろうか?
 そりゃ華元さん、あなたが悪い。ラムステーキは重大な問題ですよ――などと要らぬところに要らぬ憤慨をする。

 よくわからなかったのは、国同士の力関係や王・公といった身分について。
国を治めていれば「王」ではないの? 周王室とは? 宋の建国を「許す」とは、周は帝国のようなもの?
 ついでに言えば、登場人物が始終気にしている「徳」。ひとつ通せば他が通らぬ、みたいな決まりごとめいているのが、今ひとつわかりません。
 何だか窮屈です。
 みんな良い人にならなくてはいけなくて大変なんだねえ、と気の毒に思ってしまった。

 そして、そもそも何のために読み始めたのか、すっかり忘れておりました。

 中国の悠久の歴史のはじっこに齧りつくも、歯がかけた……ような気分。
 よって、挫折。  (2009/3 一応読了)

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  1. 2009/06/16(火) 23:08:05|
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